最適化の一歩は監視から

監視が産業用水供給システムの総合的な性能やエネルギー効率を向上させる仕組みを理解しましょう

監視は、優れた産業用水供給システムを作る上で最も重要な要素の1つです。システム全体の概要を把握できるだけでなく、現在の運転状況に関する基本的な情報を確認でき、手遅れになる前にトラブルの原因に対処することが可能になります。このタスクでは、ポンプを監視システムに接続することがなぜ重要なのか、またポンプが監視システムにどのように統合されているかを詳しく解説していきます。

監視がなければ、ポンプシステムの概要を把握することができないため、トラブルの原因に事前に対処することができません。

また、システム全体の概要を把握できてはじめて、よりスマートなソリューションが必要な個所を特定することができます。これは監視が重要である理由の1つです。それでは監視の仕組みをご説明しましょう。

大型の産業用システムでは、ポンプは生産ラインや水道プロセスのあらゆる部分で重要な役割を担っています。インテリジェントポンプを使用するとSCADAシステムやBMSシステムとの通信が可能になり、生産ラインから継続的にフィードバックを取得することができるようになります。

ここで得られたデータを見れば、すべてのポンプの概要や、システムとどのように作用しあっているかを把握することができます。例えば、システムの消費電力量に通常とは異なる変動があれば、何かがおかしいことがすぐにわかります。また、どこに問題があるのかを特定するのに必要なデータも十分にあります。

ポンプを監視システムに接続すると、警報や傾向曲線、イベントログなど様々な機能を活用して、ポンプやシステムについてのデータと知識を収集することができます。

例えば、曲線から消費電力が高くなっていることがわかれば、データを分析し、ほかのデータと組み合わせることで、システムにどのような問題が起きているのかを特定することができます。

フィルターを例にとりあげてみましょう。ポンプシステム内にあるフィルターに詰まりが生じると、水を通過させるために圧力を上げざるを得なくなり、その結果消費電力が増えてしまいます。

しかし、インバータを内蔵したインテリジェントポンプを採用し、フィルター箇所に差圧センサを設置すれば、フィルターの性能を測定することができます。測定されたデータは監視システムに表示され、問題が深刻になる前に対処することができるようになります。さらに、傾向曲線に逸脱が生じた際にそれを知らせてくれる警報を設定することもできます。

ポンプが摩耗したり詰まったりした場合に警報が知らせてくれるので、手遅れになる前に問題に対応できます。データ収集機能があるとポンプのデータや状態を明確に理解することができ、ポンプを最大限に活用することができるため、生産能力の向上につながります。例えば、ポンプの運転時間を監視していれば、ボールベアリングのオイルやグリースを具体的にいつ交換するべきかがすぐにわかります。このようにシステム全体の概要を把握できることで最高出力で運転することが可能になり、生産ラインの性能を最大限に引き出すことができます。

それではおさらいしましょう。まず、ポンプを監視システムに接続することでシステム全体の概要を把握することがき、問題が起きる前に対処することが可能になります。また、運転データがあることでポンプをより正確かつ効率的に制御できるようになり、消費電力の大幅な削減にもつながります。そして最後に、ポンプを最高出力で運転することで生産ラインの総合的な性能が向上します。

このように、インテリジェントな監視システムは、システム内にあるそれぞれのポンプだけでなく、インフラ構造全体の最適化において欠かせない第一歩なのです。

コース概要

モジュール
モジュール: 3
完了時間
完了時間: 20 分
難易度
難易度: 中級